名古屋駅の賃貸（賃貸マンション・アパート）物件情報

名古屋駅は愛知県名古屋市中村区にある駅で、多くの路線が乗り入れるターミナル駅です。周辺エリアは近代的な高層ビルが立ち並び、商業施設が多く利便性の高い駅として知られています。小中学校も整備されており子育てにも適したエリアです。

名古屋駅は表記上はJRのみ「名古屋駅」で、隣接する名古屋鉄道（名鉄）の駅は「名鉄名古屋駅」、近畿日本旅客鉄道（近鉄）の駅は「近鉄名古屋駅」とそれぞれ称されています。しかし、3駅とも相互連結していて非常にスムーズに乗り換えが可能ですので、ここでは、3つの駅を合わせて解説していきます。
JR名古屋駅には、東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線がそれぞれ乗り入れています。東海道新幹線、東海道本線は通過駅ですが、中央本線と関西本線は始発終着駅です。またJR名古屋駅には、名古屋港までを結ぶ名古屋臨海高速鉄道と、名古屋市営地下鉄の東山線と桜通線が入構しています。
そのほか、豊橋と岐阜を結ぶ名鉄名古屋本線が名鉄名古屋駅に、伊勢松坂までつながる近鉄が近鉄名古屋駅に入構しています。2016年の実績では、これら3駅合わせた1日の乗降客数は120万人と、東海・中部地方では第1位、日本でも屈指の巨大ターミナルとなっています。
以前の名古屋駅は老朽化した駅ビルの駅舎でしたが、名古屋駅周辺の再開発計画の元、2000年に駅ビルとして「JRセントラルタワーズ」が完成したことで、一挙に名古屋の商業とビジネスの中心地になりました。
JRセントラルタワーズは、低層階はジェイアール名古屋タカシマヤ、15階から18階は名古屋マリオットアソシアホテル、19階以上の高層階はオフィス棟とホテル棟という複合ビル形式の施設です。最上階の展望フロアからは、晴天時には岐阜県の岐阜城や三重県の御在所岳が遠望でき、名古屋のランドマークやデートコースとして人気のスポットです。

名古屋駅の東側である桜通口では、タカシマヤ、東急ハンズなどが入るJRセントラルタワーズの完成、そして商業的な成功が呼び水となって、次々に高層ビルが建設されました。
2006年にはトヨタ自動車・毎日新聞社・東和不動産の共同で「ミッドランドスクエア」が、2007年にはトヨタ自動車・中部電力・名鉄などを中心に「名古屋ルーセントタワー」が建設されました。
さらに2008年には専門学校をメインのテナントとする超高層ビルの「モード学園スパイラルタワーズ」が、2009年にはオフィスビルと分譲マンションの複合型高層ビルの「ブリリアタワー名古屋グランスイート」が建設されました。これらの建物群と、建設ラッシュブームを総称して「名古屋摩天楼」「名古屋摩天楼現象」と呼んでいます。
特にリーマン・ショック直後の大不況の中での建設と商業的成功だったため、これらの動きは産業界だけではなく、政府からも注目され、不況の中でも中京地区だけはそうではないと言われました。
これに対して西側である太閤通口側は、戦後に闇市があったこともあり、あまり治安が良いエリアだと思われておらず、長らく発展が停滞。東側とは対照的な趣を呈していました。しかし、河合塾などの大手予備校が軒を並べるようになり、東側とは違った性格である、学生街、あるいは若者街として発展しつつあります。
さらにその客層を狙って、周辺にはアニメショップや同人ショップなどが林立し、東京で言うところの秋葉原のような「オタク街」としても発展しています。そのため、賃貸マンションの物件は東側にはほぼ皆無で、逆に西側の太閤口側に多く存在しています。
東側の東京寄りには広小路口があり、ヤマダ電機など商業施設が集積していますが、現時点では桜通口に集客をとられ、再開発の途上だといえます。

名古屋駅は日本列島のほぼ中央にあるため、東西交通の中では中継点として、北陸方面、紀伊半島方面への交通の起点として重視されてきました。具体的には、東京から大阪へ向かう東海道本線や東海道新幹線の停車駅になっている一方で、多治見・長野方面への中央本線への始発駅として、四日市・松坂方面への関西本線の始発駅として機能しています。
私鉄の面でも、名鉄名古屋駅から西の岐阜方面と、南の知多半島方面へ名鉄本線が走り、近鉄名古屋駅からは奈良を経由して大阪に至る路線と、松坂方面に至る路線が走っています。名古屋市営地下鉄も丸の内、今池といった繁華街を抜けて住宅地に至る通勤路線の桜通線と、同じく名古屋駅周辺と並ぶ大繁華街の伏見を通って高級住宅街の藤が丘へ至る東山線が乗り入れています。
名古屋はバス路線も発達しています。名古屋駅においては、名鉄名古屋駅に直結した名鉄バスセンターが最大のバスターミナルで、ここから市内への路線バス、近隣観光地息の中・長距離バスが発着しています。

名古屋市には多くの観光地や美術館、博物館、動物園がありますが、いずれも名古屋駅からは若干距離があります。その中で名古屋駅周辺でぜひ見ておきたいのは「ナナちゃん人形」です。
ナナちゃん人形は名鉄百貨店前の歩道に設置された、身長3メートル以上ある超巨大なマネキン人形で、若者の待ち合わせスポットであると同時に、ある種のランドマークとして名所化しています。特にナナちゃんが季節ごと、イベントごとに着るファッションが奇抜で、「インスタ映え」するのも人気の秘密です。名古屋駅に行く機会があったらぜひ1度見ておくと、話の種になるでしょう。