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センチュリワン君

「家族がしあわせに暮らせる家 こども絵画コンテスト」が今年で第4回を迎えます。ユーモアあふれる作風で人気の絵本作家で、第1回から審査員を務める長谷川義史さんにインタビュー。コンテストへの思いや絵を描くために大切なことのほか、絵を描くことが大好きだったという長谷川さん自身のこどもの頃のことや、長谷川さんが考える「家」についての考えなどを語ってくれました。

長谷川先生インタビュー

魅力的な絵とは、自分に素直に描いた絵

――本コンテストについて、どのような感想をお持ちですか。

「家族がしあわせに暮らせる家」、しあわせの象徴のようなテーマですよね。応募作品は回を重ねるごとにどんどん完成度が高くなっています。「ええっ!」とびっくりするような絵がいっぱい寄せられています。

――そうした作品に共通する特徴はありますか。

こどもたちは自分にとっての「家族のしあわせ」を切り口に、夢や希望を描いています。その「しあわせ」は一人ひとり違います。家族と一緒に暮らす家だったり、自分の理想の環境だったり。例えば、動物が好きな子の絵では、動物の体が家になっていたりします。大人には真似できない自由な発想で、こどもたちは無限大の夢を描いています。一方、世の中の環境問題を反映して、「地震に強い」「地球温暖化に対応できる」など、夢にとどまらない現実的な家を描いた絵もあって、感心させられます。

――審査で大切にしていることは何ですか。

絵を見た時に抱く「好きな絵だな」「好きな色遣いだな」「この絵、いいな」といった直感です。どんな思いで描いたかといった説明文も参考にしています。

――どうすれば、いい絵を描けるのでしょう。

「うまい絵」がいい絵というわけではありません。魅力的な絵を描けばいいんです。魅力的な絵とは、自分に素直に描いた絵です。まわりの絵と比べないでください。人間は一人ひとり違うのですから。自分が感じていることを素直に描けば、必ず人をひきつける絵になります。

絵を描く仕事はこどもの頃からの夢

――長谷川先生はいつ頃から絵を描きはじめたのですか。

物心ついた頃、幼稚園に入る前から、鉛筆で広告チラシの裏などに絵を描いていました。ウルトラマンと怪獣がたたかっている絵をよく描いていたことを覚えています。当時はやっていたマンガ、「マッハ55」や「スーパージェッター」、「もーれつア太郎」の模写などもしていました。

――絵を描くことを仕事にしようと思ったのはいつ頃ですか。

こどもの頃から絵を描く人になりたかったんです。どういう仕事なのか、具体的にはわかっていなかったはずですが、手を動かして絵を描くことを仕事にしたいと漠然と思っていましたね。

――今、どういうことを意識して絵を描いていますか。

こういうものを描いたら読者が喜ぶだろうとか、こういうテーマなら絵本が売れるだろうとか、そういうことは考えないようにして、自分が感じたことを素直に描こうと思っています。アイデアは外を歩いている時や本を読んでいる時、寝ている時など、いつ思いつくかわかりません。なので、思いついたらすぐ、一言でもいいのでメモするようにしています。その一言からイメージが広がって作品につながることがあります。

「しあわせに暮らしてほしい」 思いに共感

――コンテストを主催するセンチュリー21には、どういう印象をお持ちですか。

不動産会社として家を販売するにとどまらず、「その家でしあわせに暮らしてほしい」という思いをもって、そのお手伝いをされているという印象があります。そういうソフト面を大切にする考え方に共感しています。

――先生にとって「家」とはどういうところですか。

重たいものを肩から下ろしてリラックスできる場所、一歩外に出たら身構えて生きなければならないですが、そういう緊張を取りさってホッとできる場所ですね。年齢を重ねて家族のあり方も変わる中で、自分にとっての住みたい家の形態も変化してきたように感じます。

――絵本の中で家を描く時に意識していることは何ですか。

僕の場合、家は家族が集まるところで、家族を描くことが多いんです。家の中の生活の一部として、「お父さんってこんな感じだよね」といった、家族の「あるある」を描きたいと思っています。

絵にうまい下手はない、描くことをおもしろがって

――もし今、長谷川さんがこどもでコンテストに応募するとしたら、「長谷川少年」はどんな絵を描くでしょう。

なに描くやろね……? やっぱりこどもたちの絵のように、家が怪獣の体で、その中に人が住んでいる、いろいろな内臓が楽しい部屋になっていて、腸に階段があって、そこをくるくるまわりながら降りていって、お尻からオナラとともにロケットに乗ってどこかに飛んでいく……。そんな途方もないことを考えながら絵を描くのではないでしょうか。

――最後に、コンテストに応募しようと思っているこどもたちに向けて、メッセージをお願いします。

絵にうまい下手はありません。テクニックや技法は気にしなくていい。おもしろがって描くことが一番大切です。素直な気持ちで、あなたが「楽しいな」と思う絵を描いてください。そうすれば、こちらにも伝わるはずです。保護者の方にメッセージがあるとすれば、大人目線で「こう描きなさい」といった指導をしないでほしいなと思います。こどもの絵をほめたおしてください。そうすればこどもは解放されて、自由に絵を描けるようになると思います。

プロフィール

はせがわ・よしふみ 大阪府出身。独特のユーモアと温かみのある作風で親しまれる絵本作家。お母さんのおなかの中の赤ちゃんから見た世界を描く『おへそのあな』(BL出版)や、何があっても「いいからいいから」と受け止めてくれるおじいちゃんが主人公の『いいからいいから』(絵本館)など、多数の人気作を手がける。

イベント情報

第4回「家族がしあわせに暮らせる家」こども絵画コンテストpresented byセンチュリー21
【応募期間】2026年7月16日(木)~9月25日(金)
【応募対象】小学生