2025年、東京23区の新築マンション平均価格は1億3,000万円を超え、過去最高を更新しました。
このニュースを目にして「マンション価格が高すぎる」「今は買い時ではない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
実際に新築マンションの価格高騰は全国で続いており、特に東京23区の上昇幅は際立っています。「待てば下がる」という予測が立ちにくい現状、買い時の判断に悩む方は少なくありません。
この記事では、2026年時点の新築マンションの価格相場や価格高騰の背景、今後の見通しについて分かりやすく解説します。
Contents
【2026年最新】新築マンションの相場・平均価格はいくら?エリア別の推移と比較

2026年時点で確認できる最新データ※によると、新築マンションの平均価格は全国で6,556万円、東京23区で1億3,613万円、大阪府で5,088万円です。
※出典:不動産経済研究所「全国 新築分譲マンション市場動向 2025年」
新築マンションの価格は全国的に上昇傾向が続いていますが、相場にはエリアごとの差があります。
まずは、全国・東京23区・大阪府の新築マンションの価格推移を見ていきましょう。
全国の新築マンション価格推移
直近10年間の新築マンションの全国平均価格の推移をグラフで示すと、以下のようになります。

| 年 | 価格 |
|---|---|
| 2016年 | 4,560万円 |
| 2017年 | 4,739万円 |
| 2018年 | 4,759万円 |
| 2019年 | 4,787万円 |
| 2020年 | 4,971万円 |
| 2021年 | 5,115万円 |
| 2022年 | 5,121万円 |
| 2023年 | 5,910万円 |
| 2024年 | 6,082万円 |
| 2025年 | 6,556万円 |
出典:不動産経済研究所「全国 新築分譲マンション市場動向 2025年」
2016年から2025年までの10年間で、全国の新築マンション平均価格は1,996万円上昇しました。その背景には、全国的な地価上昇があります。
国土交通省が発表した最新の地価公示によると、全国平均の地価は5年連続で上昇しており、新築マンション価格を押し上げる要因の一つに挙げられます。
東京23区の新築マンション価格推移
東京23区では、全国以上に価格上昇が進んでいます。
直近10年間の平均価格の推移は以下の通りです。

| 年 | 価格 |
|---|---|
| 2016年 | 6,629万円 |
| 2017年 | 7,089万円 |
| 2018年 | 7,142万円 |
| 2019年 | 7,286万円 |
| 2020年 | 7,712万円 |
| 2021年 | 8,293万円 |
| 2022年 | 8,236万円 |
| 2023年 | 1億1,483万円 |
| 2024年 | 1億1,181万円 |
| 2025年 | 1億3,613万円 |
出典:不動産経済研究所「全国 新築分譲マンション市場動向 2025年」
2025年の平均価格は1億3,613万円となり、全国平均の2倍を超える水準となりました。
2016年の6,629万円と比べると、東京23区内でもこの10年間で6,984万円上昇して2倍以上になっています。
大きな転換点となったのが2023年です。土地代や建築費の高騰などが影響し、平均価格が初めて1億円を突破しました。
その後も2024年、2025年と3年連続で1億円超を記録しています。
大阪府の新築マンション価格推移
大阪府の新築マンション価格も、長期的には上昇傾向にあります。
直近10年間の平均価格の推移は以下の通りです。

| 年 | 価格 |
|---|---|
| 2016年 | 3,699万円 |
| 2017年 | 3,668万円 |
| 2018年 | 4,114万円 |
| 2019年 | 3,820万円 |
| 2020年 | 4,250万円 |
| 2021年 | 4,757万円 |
| 2022年 | 4,683万円 |
| 2023年 | 4,435万円 |
| 2024年 | 5,549万円 |
| 2025年 | 5,088万円 |
出典:不動産経済研究所「全国 新築分譲マンション市場動向 2025年」
大阪府の新築マンション価格は、2024年に5,000万円を突破しました。
年によって価格が下落した時期もありますが、2016年から2025年までの10年間では1,389万円上昇しています。
東京23区ほど急激ではないものの、大阪エリアでも新築マンション価格の上昇傾向が続いていることが分かります。
新築マンション価格が高騰している理由

新築マンションの価格が高騰している背景には、建築コストや土地価格の上昇に加え、供給不足や投資需要の拡大など、さまざまな要因があります。
具体的にどのような理由で価格が上がっているのか、詳しく見ていきましょう。
建築資材価格の上昇
近年、円安による輸入コストの上昇やエネルギー価格の高騰を背景に、鉄筋やセメント、生コンクリート、木材などの建築資材価格が高い水準で推移しています。
また、少子高齢化による人手不足を背景に、建設業界では人件費も上昇しています。
実際に、建設技能者の平均年収は2012年から2025年までの間に約106万円(24.1%)上昇しました。これが、新築マンション価格を押し上げる直接的な要因となっています。
都心の土地価格の上昇
東京23区をはじめとする都心部では、再開発の加速によって新築マンション需要が高まっています。
また、共働き世帯の増加により通勤しやすい駅近や生活に便利な立地を希望する人が増えていることも、都心の土地価格を押し上げる要因です。
土地の価格上昇は、新築マンションの販売価格にも影響を与えます。
供給戸数の減少
東京23区や大阪府などの主要都市では、利便性の高いエリアへの需要が強い一方で、新築マンションの供給戸数は減少傾向にあります。
例えば、東京23区の年間発売戸数は2016年の1万4,766戸から、2024年には8,275戸、2025年には8,064戸まで減少しています。
利便性の高い都心物件への需要は依然として旺盛なため、圧倒的な供給不足に陥っています。その結果人気エリアでは抽選販売となる物件もあります。
このような供給不足による希少性の高まりも、新築マンション価格の上昇を後押ししていると言えます。
インフレによる投資需要
近年は物価上昇(インフレ)が進んでおり、「現金で保有するよりも不動産として持った方が資産価値を維持しやすい」と考える人が増えています。
特に都心部のマンションは資産価値が下がりにくいと考えられているため、自宅としてだけでなく、投資や資産形成を目的に購入されるケースも少なくありません。
また、円安や株高を背景に実物資産への関心が高まっていることに加え、海外投資家の需要も増加しています。
こうした国内外の投資需要が、実需層の買い控えをよそに、価格を一段と押し上げているのが実情です。
新築マンション価格相場は今後どうなる?

ここまで紹介したように、新築マンションの価格は全国的に上昇傾向が続いています。
しかし、「今後も上がり続ける」「近いうちに大きく下がる」など、価格相場の動向を断定することはできません。
マンション価格は、建築コストや金利、人口動態などさまざまな要因の影響を受け、変動することがあります。
ここからは、今後の新築マンションの価格動向を考えるうえで、押さえておきたいポイントを紹介します。
「待てば安くなる」とは限らない
建築コストの上昇が今後も続くことを想定すると、新築マンション価格が短期間で大きく下落する可能性は低いと考えられます。
むしろ、購入を見送っている間に、資材費や人件費、土地価格の上昇によって販売価格がさらに上がるリスクもあるでしょう。
もちろん、一時的に価格調整が起こることは考えられます。
しかし、「数年待てば今より大幅に安く購入できる」とは言い切れないのが現状です。
エリアによる価格差が拡大する可能性
全国的には少子高齢化や人口減少が進んでいますが、東京圏には全国人口の約3割が暮らしており、一極集中の傾向が続いています。
そのため、東京都心部や通勤・通学に便利な郊外エリア、駅近など利便性の高い物件は、今後も需要が集まりやすく、資産価値を維持しやすいと考えられるでしょう。
一方で、人口減少が進む地域や利便性が低いエリアでは、価格上昇が伸び悩む可能性があり、全国一律で価格が動くのではなく、エリアごとの差がさらに広がることも予想されます。
金利上昇で購入できる層が変化する可能性
日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利の誘導目標を0.75%程度から1.0%程度へ引き上げることを決定しました。
これは1995年9月以来、約31年ぶりの高い水準です。
政策金利が上昇すると住宅ローン金利も上がりやすくなるため、ローン利用者の返済負担は大きくなります。その結果、住宅購入を見送る人が増える可能性があるでしょう。
一方で、マンション購入者のなかには投資家をはじめとする、キャッシュで購入可能な富裕層も一定数存在しています。
特に都心部の人気物件では、このような層からの需要が継続することで、金利上昇による価格下落が起こりにくいケースも考えられます。
新築マンションの買い時はいつ?価格相場から判断する購入のタイミング

新築マンションの購入を検討する際には、タイミングを見極めることが重要です。
ただし、1つの条件だけで決めるのではなく、以下の4つの観点から総合的に判断することをおすすめします。
資産価値が落ちにくい「優良立地」の物件に出会ったとき
新築マンションを購入する場合は、最寄り駅からの距離や周辺環境、再開発計画の有無などを確認し、将来的にも需要が見込める立地かを見極めましょう。
将来売却や住み替えをする可能性も考え、資産価値を維持しやすい物件かどうかを確認しておくことも重要です。
特に好条件の新築マンションは供給戸数が限られているため、「このエリアなら今後も需要が続きそう」と思える優良な立地の物件に出会えたときは、購入を前向きに検討するタイミングと言えます。
金利やインフレ動向を踏まえて「無理のない資金計画」が立つとき
新築マンションを購入する際には、物件価格だけでなく、管理費や修繕積立金、固定資産税などの維持費も考慮しましょう。
金利上昇による返済負担の増加や、インフレによる物件価格の上昇も想定しておく必要があります。
将来の収入や家計の変化も見据え、「長期的に無理なく返済できる」と判断できるタイミングが購入の目安です。
ライフプランの変化に柔軟に対応できると判断したとき
価格上昇への不安から、「今買わないとさらに高くなるかもしれない」と焦って購入を決めることはおすすめできません。
家族構成や働き方、子どもの成長などによって、必要な間取りや住みたいエリアは変化する可能性があります。
そのため、将来のライフイベントも見据えながら、「この物件なら長く住み続けられる」「住み替えにも対応しやすい」と感じられるかを確認することが大切です。
長期的な資産価値を守る「管理・修繕計画」の妥当性が確認できたとき
マンションの資産価値を維持するためには、建物の管理体制や修繕計画も重要なポイントです。
新築マンションであっても、将来的には大規模修繕が必要になるため、長期修繕計画の内容や修繕積立金の水準を確認しておきましょう。
管理規約の内容や管理会社との契約内容を確認しておくと、将来的な管理体制のイメージをつかみやすくなります。
修繕積立金は安ければ良いというわけではありません。積立額が不足している場合、将来的に追加徴収が発生する可能性もあります。
国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」も参考にしながら、修繕計画や積立金の設定が適切かを確認しておくと安心です。
新築マンションが高騰しているなら中古マンションを検討するのもおすすめ

ここまで紹介してきたように、新築マンションは価格の高騰が続いているうえ、金利上昇の影響も受けやすく、供給戸数も限られています。
そのため、「予算内で購入できる新築マンションが見つからない」「希望エリアで新築マンションの供給が少ない」といった場合は、中古マンションを検討してみるのも一つの方法です。
中古マンションには、次のようなメリットがあります。
- 新築よりも購入価格を抑えやすい
- 実際の建物や室内、周辺環境を確認してから購入できる
- 物件数が豊富で、条件に合う物件を探しやすい
また、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のマンションは、適切な管理や修繕が行われていれば、築年数が経過していても快適に住み続けられることもあります。
さらに、立地や管理状態が良好な物件は資産価値が下がりにくく、将来的な売却や住み替えがしやすいのもメリットです。
新築マンションだけにこだわらず、中古マンションも含めて検討することで、予算や希望条件に合った住まいを見つけやすくなるでしょう。
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新築マンション価格は上昇中!将来も見据えて購入を検討しよう

近年、新築マンションの価格は全国的に上昇傾向が続いています。
背景には、建築資材価格や人件費の高騰、土地価格の上昇などがあり、短期間で大きく価格が下がる可能性は低いと言えるでしょう。
一方で、マンション選びで大切なのは価格だけではありません。将来的な資産価値は、立地や利便性、管理状態などによっても大きく左右されます。
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